期限切れの初恋 [ 木原音瀬 ]のレビューは！？

年齢不詳さん
小説版と漫画版を一緒に買って読みました。 重めで、攻・受の気持ちもスッキリしない話。 ドーンと不幸があって、ドーンと盛り上がって、こんな幸せもあるよね〜めでたし…ではない。 自分勝手で受を本心から愛せない攻、攻を愛しすぎて生ぬるい表面の繋がりにしがみつき流される受。 本音と建前、偽善、挫折、妥協、甘えなどの感情がそれぞれの登場人物から噴出してきて、湿気のようにまとわり付いてくる感じ。 木原音瀬さんらしい作品ですが、愛読者でも苦手と思うかもしれません。 小説版は漫画版の原作とその後のお話。その後の話すらも読後スッキリしていません（笑）。 木原音瀬初心者には入門用として漫画版で試し読みも良いかもしれませんが、木原音瀬フリークには小説版だけで充分かな。 個人的には攻にも受にも感情移入できず、物語に気持ちが入りきれなかったので★3つです。

年齢不詳さん
『泣けるＢＬ』に掲載された宇野（受）視点の話と、村上（攻）視点で書かれているその後の話（書き下ろし）です。 書き下ろしでは村上視点で書かれているため、宇野のアガペーのような愛情に対し身勝手極まりない村上の感情や葛藤やらが丸出しです。 でも村上みたいな人って、結構いるよね… 村上の元恋人みたいな人も結構いるよね… などと思いながら読みました。 人間の狡さや弱さがリアルに感じられるので、ラブラブなＢＬが好きな方にはオススメしません。