新・環境倫理学のすすめ [ 加藤尚武 ]のレビューは！？

年齢不詳さん
環境倫理学の代表的著作である。 環境問題に関心が高まりつつある近年、このような基本書は抑えておきたい。 外交・内政から一人一人の生活意識に至るまで、本書の持つ重要性が活かされる場面は無数に存在する。 だからこそ本書は、分野に関係なく一人でも多くの人に手にとっていただきたい。

30代 男性さん
前著では，世代間倫理を満たすために人間の間引きを肯定するかのような文言があり，他の学者がさまざまなところで批判あるいは補足説明のようなコメントをしてきた。当時は，環境倫理学がそれほど根付いておらず，一哲学者が首を突っ込んできたような感じがしないでもなかった。今回は，われわれを取り巻く状況が変わってきたことと，学問としての環境倫理学の成熟もあり，それに応じた内容にもなっている。感覚的は取っ付きやすくなっている。